鬼部長の優しい手




「おはよう!
今日も可愛いね!黛実ちゃん」


「ごめん、ちょっとなに言ってるか
わかんない。」



…朝の、なにげない
いつも通りの会話。


昨日、告白して抱き合ったのが
嘘みたいだなぁ。

黛実ちゃん、本当冷めてるんだから。





…でもさ、見逃さないよ?
白く、綺麗なその肌が、
耳まで真っ赤に染まってるのを。



「あー、黛実ちゃんが冷たい。

昨日は、あんなに可愛く抱きついてきたのに。」


「ちょ、ちょっと!誤解を招くような
言い方しないでよ!」





そう言って真っ赤な顔で、
殴りかかってくる黛実ちゃん。


…けっこう痛い。
普通さ、こういうときは
軽く叩くくらいでしょ。


まぁ、そうやって強くてかっこいいところも好きだけどさ。



「黛実ちゃんとなら、俺、
誤解されたって構わないけど?」


「…っ、

ふざけてないで、さっさと
仕事しなさいよ!」



顔を赤くして、また殴ってくる黛実ちゃん。




…そうやってさ、俺の言葉で
顔を赤くしてくれてるってことが、
もう、たまらなく嬉しい。


涙目になりながら、
顔を赤くしながら、

俺を見上げて睨む黛実ちゃんが
可愛くてしかたない。