「うわ…、こんなとこあったんだ…」
そこは二階ということもあって、
大きな窓から見える景色は
いくつものビルの光が輝いて
綺麗だった。
ここには、ちょくちょく来てたけど、
二階に個室があるなんて知らなかった…
「七瀬!ほら、こっち!こっち!」
驚きを隠せないでいる私をよそに、
黛実は広い廊下を進んだ先にある、
奥の個室にもうすでに入っていた。
「こちらは、堀こたつになって
おりますので靴をぬいで上がってください。
では、火をつけるんで、
お気をつけてくださいね!」
「あ、はい」
底抜けに明るい声を出す店員さんに
圧倒されながら、
おずおずと答え、靴をぬいで、
部屋に入った。
「注文が決まれば、
ボタンを押してお呼びください!
では、ごゆっくり!」
店員さんは、
笑顔でそう言って軽い足取りで
一階へと降りていった。


