莉奈とサトちゃん




「カンパァーーーイ♪」



今、アタシはホストクラブ《ロメオ》で直弥とカンパイしてる。


いつもは飲み放題のブランデーだけど、今日は直弥の為にカフェパを入れてカンパイ。


1本2万円ナリ。


でも、今月の直弥はNo.3になれるかどうか大事な時だから、これ位は売り上げ協力しなくちゃね。


「サンキュー莉奈、来てくれて嬉しいよ。今月、俺マジにチャンスなんだ」


「うん、ガンバってね直弥。アタシも応援してるから♪」


「モチ、頑張るさ」


そう言って笑う直弥。もう、その笑顔がカッコ良過ぎ!


♪~♪♪♪~


「ん、スマホ鳴ってるぞ?莉奈」


「あっ、ホントだ」


LINE入ってる………って、サトちゃんからだよ………もしかして、まだドンキにいるのかな?既読になっちゃうから開かないけど。


「ロメオにいる間、電源切っておけよ。今は俺だけいればいいだろ?」


「うん、そうする」


サトちゃん、ゴメンね。
ゴハンはまた今度行こうね。


「直弥、アタシちょっとトイレに行ってくる」


「分かった。待ってるよ」



アタシがトイレから帰る時、席の方を見たら直弥とヘルプの純君が何か話してた。二人で何話してるのかな?


「直弥さん、いいんすか?こんな余裕ぶっこいてて。こんな調子じゃ、翔さんとの差開いちゃいますよ?」


「まあ、焦んなって純。勝負はこれからだよ、莉奈はキャバで結構稼いでんだ。これからガッツリと吐き出してもらうからよ!
………おっと、莉奈が戻って来る。まあ、見てろって」



.