腐女子だけどなにか?

祐樹side



今日は体育で長距離走があるらしい。
はっきり、超だりい。

まず走る意味がわかんないし、
将来とか絶対役に立たない。
オリンピック選手には絶対なんねぇし。

そんなことを思いながらもジョギング程度で走っているといつの間にか、後ろに人は見えなくなっていた。

あーもう、俺様ってばどんだけ速いんだ。

なんて調子にのってると、見慣れた顔が
地面に寝ていた。
なにやってんだ。こいつ。

かなりびっくりして近寄ってみると、
明らかに具合が悪そうだった。

デコを触ってみると熱すぎる。人の温度じゃねえ。

すると大塚からボソボソと小さく何かが
聞こえてきた。

聞き返すと、多分『声を小さく』って言って倒れた。