腐女子だけどなにか?

そうして少女の一家は車を発進させた。

そうして、信号を渡ろうと思った途端………。

目の前にトラックが突っ切って行った。

「危ないっ!!!!!!!!」


キキーッ!!!!!!ドンッ…!!!

鈍い音がする。
少女たちの車は、突然のことに方向転換ができずにトラックと衝突した。



目の前に広がる、朱。朱。朱。朱。

少女の両親の、朱。
少女自身の 、朱。

そして苦しそうに微笑む、両親。
「ら…んっ…おま、え…さ、え……
ぶ、じ………な…ら……く、いは、ない………」

そして、

「ら、ん……あい、して…い、るわ…」
「ら…ん、こ、れ…から、も…いき…ろ………あ、い…して…るっ………」


「う、うわぁぁぁぁぁぁあ!!!」

少女は泣き崩れる。
私さえ、我儘を言わなければ。
私さえ、我慢していれば。

両親は死ななかったのに……………。










……ワタシガコロシタ……………