「えーっと…もーなんで保険医いないわけっ?!!!」

「あ、神奈月なら午後出張だったよ」

「ざっけんな、あのビチ月!!!」

「静香、落ち着いて………」

「あ、あぁ。ごめん」

私は取り敢えず着替えて(勝手にジャージ借りた)熱をはかってフラフラしながら家へ帰った。


皆、送ってくれるって言ってたけど、
それぞれ彼氏と約束があるだろうし
そんなお楽しみかつ、甘い時間を邪魔するのはどうかと思って断った。


「あー、気持ち悪い。吐きそう。」

帰り道、フラフラしながらそんなことを
ぼやいていた。

熱は嫌いだ。
だって、寝ると必ずあの日のことを思い出す。

忘れたいけど、忘れちゃいけない。

だって…………………








ワタシハヒトヲ、コロシタノダカラ。