「彼女はとても勤勉で優秀でした。今思えば、嫉妬心から彼女には辛く当たってしまっていたかも……。こんなことになるとは。できることなら、本人に直接謝りたいですよ」
三上は俯いて、ずんぐりした右手で自分の顔を覆い、そうして肩を小さく震わせた。
実に胡散臭い。
「私は本当に最低でした。これって……」
三上は自身の右手からゆるゆると顔を上げ俺たちを見た。
「罪になりますかね? 刑事さん?」
縋るような小粒の瞳は、潤んでいるというより濁っていた。まるで濁瀬川のように。
「いいえ。言い辛いことまで打ち明けてくださり、ありがとうございます」
那智はそう言うと、三上の白衣のサイドポケットの少し上に触れた。摘まむようにして何かを取ると、
「なんか付いてました」
その手を三上の面前に持っていき、ニッと笑った。那智が親指と人差し指の間に挟んでいたのは、黒い糸屑のような何か。
「え? ああ、どうも」
三上は照れ臭そうに苦笑した。すこぶる気持ちが悪い。
三上は俯いて、ずんぐりした右手で自分の顔を覆い、そうして肩を小さく震わせた。
実に胡散臭い。
「私は本当に最低でした。これって……」
三上は自身の右手からゆるゆると顔を上げ俺たちを見た。
「罪になりますかね? 刑事さん?」
縋るような小粒の瞳は、潤んでいるというより濁っていた。まるで濁瀬川のように。
「いいえ。言い辛いことまで打ち明けてくださり、ありがとうございます」
那智はそう言うと、三上の白衣のサイドポケットの少し上に触れた。摘まむようにして何かを取ると、
「なんか付いてました」
その手を三上の面前に持っていき、ニッと笑った。那智が親指と人差し指の間に挟んでいたのは、黒い糸屑のような何か。
「え? ああ、どうも」
三上は照れ臭そうに苦笑した。すこぶる気持ちが悪い。



