やがて、再び顔を上げて俺を見ると、
「わかりました。どうぞ」
意を決したようにそう言い、ようやくドアチェーンを外して俺たちを自室へ招き入れた。
「お邪魔しまーす」
那智は、ドアを人一人通れるぐらいに押し開けて支える初音の横を通り過ぎ、躊躇うことなく足を踏み入れた。俺もその後に続く。
玄関にどっかりと腰を下ろし、ブーツの紐を解くのに手こずっている那智。スニーカーの俺は、その作業の終わりを待つのがもどかしくて、那智の横を通り先に部屋へと上がらせてもらった。
初音は俺たちを奥の部屋へと促し、
「今、お茶入れますね」
自分は入ってすぐ右手にあるキッチンに立った。
「お構いなく」
「コーヒーならブラックでいいよ」
厚かましくも、もてなしを受ける気満々の那智に、思わずため息が漏れた。そんな俺を横目でチラと見て、那智は薄い笑みを一瞬だけ浮かべた。
「わかりました。どうぞ」
意を決したようにそう言い、ようやくドアチェーンを外して俺たちを自室へ招き入れた。
「お邪魔しまーす」
那智は、ドアを人一人通れるぐらいに押し開けて支える初音の横を通り過ぎ、躊躇うことなく足を踏み入れた。俺もその後に続く。
玄関にどっかりと腰を下ろし、ブーツの紐を解くのに手こずっている那智。スニーカーの俺は、その作業の終わりを待つのがもどかしくて、那智の横を通り先に部屋へと上がらせてもらった。
初音は俺たちを奥の部屋へと促し、
「今、お茶入れますね」
自分は入ってすぐ右手にあるキッチンに立った。
「お構いなく」
「コーヒーならブラックでいいよ」
厚かましくも、もてなしを受ける気満々の那智に、思わずため息が漏れた。そんな俺を横目でチラと見て、那智は薄い笑みを一瞬だけ浮かべた。



