「金髪の刑事さんなんているんですね」
若干の皮肉を匂わせて言った初音の目線は、那智の髪に釘付けだった。廊下天井に設置された蛍光灯が灯す控え目な光でさえも反射するほど、那智の髪色は明るい。
「よく言われます」
そう答えて、那智は照れ臭そうに笑った。だが初音は、ニコリともしない。
「訊きたいことって何ですか?」
初音はこれ以上の無駄口は不要とばかりに、さっさと用件を言うよう促す。
「亡くなった悦子さんには、恋人がいましたよね?」
那智は表情一つ変えずに、さらりとハッタリをかました。
「さあ……」
初音の方も涼しげにそれをかわす。
「変ですね、あなたにも話してない?」
「変でしょうか」
「仲が悪かったんですか?」
那智は初音に考える隙を与えないよう、次々と質問を重ねていく。
「…………いいえ」
ほんの少しの間を置いて、初音は自信なさ気に答えた。
若干の皮肉を匂わせて言った初音の目線は、那智の髪に釘付けだった。廊下天井に設置された蛍光灯が灯す控え目な光でさえも反射するほど、那智の髪色は明るい。
「よく言われます」
そう答えて、那智は照れ臭そうに笑った。だが初音は、ニコリともしない。
「訊きたいことって何ですか?」
初音はこれ以上の無駄口は不要とばかりに、さっさと用件を言うよう促す。
「亡くなった悦子さんには、恋人がいましたよね?」
那智は表情一つ変えずに、さらりとハッタリをかました。
「さあ……」
初音の方も涼しげにそれをかわす。
「変ですね、あなたにも話してない?」
「変でしょうか」
「仲が悪かったんですか?」
那智は初音に考える隙を与えないよう、次々と質問を重ねていく。
「…………いいえ」
ほんの少しの間を置いて、初音は自信なさ気に答えた。



