「まぁそう気を落とすなって」
ぽん、と那智の左肩にのせた俺の手は、
「落としてねぇわ」
那智の右手によってさり気なく払われた。
「お前なら他にいくらでもいるだろ?」
だってその顔だもんな。いかにも、ミーハー女どもが黄色い声でキーキー騒ぎそうな顔だ。
だが那智は、意味が解らないとでもいうように、真っ直ぐ前を向いたまま頭だけを微かに傾けた。
「とぼけんなよ。お前、モテるだろ?」
「モテねぇよ」
「謙遜とか……らしくねぇ」
「謙遜でもなんでもねぇよ。モテねぇからモテねぇっつってんだよ」
「まじで? その顔なのにどうして……あっ! その金髪が駄目なんじゃね?」
「ほっとけよ」
ぎろり、助手席の俺を睨みつけた那智は、子どもみたいにふて腐れた顔。
やっぱガキだな、こいつ。いくつだっけ? 確か、22、3だったはず。
すぐに俺から視線を逸らして前方へ向き直った那智は、既にいつもの冷めた無表情に戻っていた。
ぽん、と那智の左肩にのせた俺の手は、
「落としてねぇわ」
那智の右手によってさり気なく払われた。
「お前なら他にいくらでもいるだろ?」
だってその顔だもんな。いかにも、ミーハー女どもが黄色い声でキーキー騒ぎそうな顔だ。
だが那智は、意味が解らないとでもいうように、真っ直ぐ前を向いたまま頭だけを微かに傾けた。
「とぼけんなよ。お前、モテるだろ?」
「モテねぇよ」
「謙遜とか……らしくねぇ」
「謙遜でもなんでもねぇよ。モテねぇからモテねぇっつってんだよ」
「まじで? その顔なのにどうして……あっ! その金髪が駄目なんじゃね?」
「ほっとけよ」
ぎろり、助手席の俺を睨みつけた那智は、子どもみたいにふて腐れた顔。
やっぱガキだな、こいつ。いくつだっけ? 確か、22、3だったはず。
すぐに俺から視線を逸らして前方へ向き直った那智は、既にいつもの冷めた無表情に戻っていた。



