ロシアンルーレットⅣ【クライムサスペンス】

窪田の依頼だったのか。けど、

「だから何だよ?」

俺には関係ない。引き留められたから、一応話は聞いてやるつもりだけども。


「断れない」

「じゃ、俺から断っとく。そんで問題ねぇだろ?」

「そうじゃない」

「何が?」

那智の言わんとしていることが全く読めなくて、段々と苛立ってきた。


「窪田さんの依頼は、あんたを手伝うことじゃない。真犯人を見付けることだ」

「だったら目的は俺と同じじゃね? 何が違うんだよ」

「あんたは重要な情報を持ってる」

「情報なんか俺は……」

「被害者、もしくは関係者と接触してる」

ああ、そういうことか、と。あっさり納得してしまう単純な俺。『もしくは』ってのが気にならないでもないけど。


黙ったままの俺に、那智が酷く言い辛そうに続けた。

「あんたの持ってる情報が要る。手を貸してくれ」


助っ人は、俺の方だったのか……。