谷口さんは『話は付けてある』と言った。だったら、この部屋の住人は俺が来るのを待っていて当然じゃないの? 何故、迎え入れてくれないのか。
不在? それとも居留守?
躊躇いながらも古臭いドアノブを掴んでそっと捻った。何の抵抗もなくそれはクルリと回転し、続いて手前に引いてみたら、扉はあっさり開いた。
居るのかよ。なら出て来いよ。出迎えろよ。不満な気持ちがモリモリ湧き上がる。
履き古されたスニーカーが一足、バラバラになって転がっている玄関で靴を脱ぎ、20センチほどの段差を上がれば、奥の部屋へと続く狭い通路。
左手には流し台とコンロがあり、これまたボロい黒ずんだヤカンが火にかけてあった。
それを尻目に歩を進め、垂れ下がっている暖簾を真ん中からパックリ割って、部屋の中を覗き込んだ。
やはり、主はご在宅だった。
部屋の角に設置されたパソコンデスク、その上のモニター画面を、半身を乗り出して食い入るように眺めている男。
不在? それとも居留守?
躊躇いながらも古臭いドアノブを掴んでそっと捻った。何の抵抗もなくそれはクルリと回転し、続いて手前に引いてみたら、扉はあっさり開いた。
居るのかよ。なら出て来いよ。出迎えろよ。不満な気持ちがモリモリ湧き上がる。
履き古されたスニーカーが一足、バラバラになって転がっている玄関で靴を脱ぎ、20センチほどの段差を上がれば、奥の部屋へと続く狭い通路。
左手には流し台とコンロがあり、これまたボロい黒ずんだヤカンが火にかけてあった。
それを尻目に歩を進め、垂れ下がっている暖簾を真ん中からパックリ割って、部屋の中を覗き込んだ。
やはり、主はご在宅だった。
部屋の角に設置されたパソコンデスク、その上のモニター画面を、半身を乗り出して食い入るように眺めている男。



