ロシアンルーレットⅣ【クライムサスペンス】

あいつ、殺されたんだ。まああの性格だもんな。至る所で恨みを買いまくってるだろうよ。

でもだからって、なんで一課が俺んとこ来んの?


「どういうこと?」

助けを求めるように谷口さんを見た。


「知らねぇよ。いいから答えろ、皆人」

絶対知ってるはずなのに、谷口さんは突き放すようなことを言う。意地くその悪いオッサンだ。


「見覚えならあるけど……何なんですか?」

おどおどと聞き返せば、

「今朝の列車爆破事故の1時間後に、その駅のトイレで発見されました。当時居合わせた乗客の目撃証言から、あなたに辿り着いたんです。あなた今朝、彼女ともめていますよね?」

更に質問を投げられた。


「それは……この女が俺のこと痴漢だって騒いで……」

「したんですか? 痴漢行為」

「するわけねぇだろ!」