「出られると思ってるよ。入るのだってちょっと苦労したけど入れたし、出るのもなんとかなるっしょ」
俺が言うと那智も、
「もちろん、この子たちも連れて行く」
語気を強めて同調した。
「いち、にぃ、さん、し……」
那智がチンピラの人数を数え始めた。そして、
「13人か」
と落ち着き払って言う。いやこの人数、俺たち二人の手には負えないだろ。しかしここは、怖いもの知らずの一般人設定でいくことにする。
「ちょろいな。10分で片づけてやる」
と俺。そして那智の、
「いや、5分で十分だ」
を合図に、俺たち二人はチンピラたちの元へ突撃した。
取りあえず、弱そうなヤツから倒すことにする。強そうなのは那智に任せるが吉だろう。小柄な豆タンクめがけて一目散に駆ける。豆タンクは持っていた鉄パイプを振りかぶった。俺の読み通り、動きが緩慢だ。
振り下ろす鉄パイプを避け、そのせいで隙ができた豆タンクの横っ面に、渾身の右ストレートをぶち込んだ。右拳にかなりの手応えが残る。豆タンクは床に転がった。
その上に馬乗りになり、さらに両手でヤツの顔面を数回殴りつけてやった。殴る度に鼻や口から血が飛び散る。
「皆人くんうしろ!」
那智の叫び声が聞こえ、豆タンクにまたがったまま反射的に振り返れば、中肉中背のこれといった特徴のない男が、手にしているバタフライナイフを俺めがけて突き出してきた。
慌てて上体を後方へ倒し、そのまま横に身体を回転させて豆タンクの上から転げ落ちた。中肉中背は俺めがけてナイフをめちゃくちゃに振り回す。すぐさま立ち上がってそれを必死に避けながら、返り討ちの機会がおとずれるのを待った。
そして、「このやろう、ちょこまか動きやがって」と中肉中背が仕留めに来た。ナイフを持った右腕の肘を後方に引き、気持ち悪い奇声を上げながら、俺の首筋目がけてナイフを突き出した。
もちろん避けるさ。と同時に突き出された腕を捉えて、相手の勢いを利用して俺自身も身体を反転させ背負い投げを食らわせた。
あまり気乗りしないけど、そのまま掴んだ腕を放さず、その付け根を足で踏みつけて地に押さえつけ、思いっきり腕を捻ってやった。
ゴキッと小気味いい音が鳴る。中肉中背は、今度は悲痛な叫び声をあげる。腕を放り投げてやると、ありえない方向へ落ちた。
那智を見ると、左右から両脇を抱えられている。正面から更にもう一人の敵が襲い掛かる。が、那智は両脇を抱えられていることを利用し、膝を曲げて両足を跳ね上げると、敵に向かって思い切りぐんと伸びた。相手はものすごい勢いで吹き飛ぶ。
俺が言うと那智も、
「もちろん、この子たちも連れて行く」
語気を強めて同調した。
「いち、にぃ、さん、し……」
那智がチンピラの人数を数え始めた。そして、
「13人か」
と落ち着き払って言う。いやこの人数、俺たち二人の手には負えないだろ。しかしここは、怖いもの知らずの一般人設定でいくことにする。
「ちょろいな。10分で片づけてやる」
と俺。そして那智の、
「いや、5分で十分だ」
を合図に、俺たち二人はチンピラたちの元へ突撃した。
取りあえず、弱そうなヤツから倒すことにする。強そうなのは那智に任せるが吉だろう。小柄な豆タンクめがけて一目散に駆ける。豆タンクは持っていた鉄パイプを振りかぶった。俺の読み通り、動きが緩慢だ。
振り下ろす鉄パイプを避け、そのせいで隙ができた豆タンクの横っ面に、渾身の右ストレートをぶち込んだ。右拳にかなりの手応えが残る。豆タンクは床に転がった。
その上に馬乗りになり、さらに両手でヤツの顔面を数回殴りつけてやった。殴る度に鼻や口から血が飛び散る。
「皆人くんうしろ!」
那智の叫び声が聞こえ、豆タンクにまたがったまま反射的に振り返れば、中肉中背のこれといった特徴のない男が、手にしているバタフライナイフを俺めがけて突き出してきた。
慌てて上体を後方へ倒し、そのまま横に身体を回転させて豆タンクの上から転げ落ちた。中肉中背は俺めがけてナイフをめちゃくちゃに振り回す。すぐさま立ち上がってそれを必死に避けながら、返り討ちの機会がおとずれるのを待った。
そして、「このやろう、ちょこまか動きやがって」と中肉中背が仕留めに来た。ナイフを持った右腕の肘を後方に引き、気持ち悪い奇声を上げながら、俺の首筋目がけてナイフを突き出した。
もちろん避けるさ。と同時に突き出された腕を捉えて、相手の勢いを利用して俺自身も身体を反転させ背負い投げを食らわせた。
あまり気乗りしないけど、そのまま掴んだ腕を放さず、その付け根を足で踏みつけて地に押さえつけ、思いっきり腕を捻ってやった。
ゴキッと小気味いい音が鳴る。中肉中背は、今度は悲痛な叫び声をあげる。腕を放り投げてやると、ありえない方向へ落ちた。
那智を見ると、左右から両脇を抱えられている。正面から更にもう一人の敵が襲い掛かる。が、那智は両脇を抱えられていることを利用し、膝を曲げて両足を跳ね上げると、敵に向かって思い切りぐんと伸びた。相手はものすごい勢いで吹き飛ぶ。



