「じゃあ、あれだ。列車爆破はそのため?」
「あんたの身分証を見るためだけに、わざわざそんなことするかよ」
ふっと失笑を漏らして、すかさずそう返した那智。俺を見るその目を、呆れたように細める。
「爆破は辻岡の仕業に違いねぇだろ? じゃあ……」
そこまで言って、ふと思い当たる。導き出した答えを俺が口にする前に、那智がつらつらと語った。
「駅構内はパニック状態だった。トイレに出入りする者が居ても、誰も気に留めない。というか、気付かない」
「今それ、言おうとしたのに」
先を越されて面白くない俺は、同意しつつ、『俺もそれ気付いた』アピールを忘れない。
「辻岡と初音は共謀して、悦子殺害の容疑が俺にかかるよう仕組んだ。けど、辻岡は悦子を殺す必要はなかった。悦子を殺してない」
今の時点でわかっていることを、俺がわざわざ口にしながら整理しているのに、那智はそんなの聞こえてないようで。モニター上の写真はさっさと消して、次のファイルを開いていた。
横から覗き見れば、辻岡の家族構成やこれまでの経歴などが事細かに記されていた。
「あんたの身分証を見るためだけに、わざわざそんなことするかよ」
ふっと失笑を漏らして、すかさずそう返した那智。俺を見るその目を、呆れたように細める。
「爆破は辻岡の仕業に違いねぇだろ? じゃあ……」
そこまで言って、ふと思い当たる。導き出した答えを俺が口にする前に、那智がつらつらと語った。
「駅構内はパニック状態だった。トイレに出入りする者が居ても、誰も気に留めない。というか、気付かない」
「今それ、言おうとしたのに」
先を越されて面白くない俺は、同意しつつ、『俺もそれ気付いた』アピールを忘れない。
「辻岡と初音は共謀して、悦子殺害の容疑が俺にかかるよう仕組んだ。けど、辻岡は悦子を殺す必要はなかった。悦子を殺してない」
今の時点でわかっていることを、俺がわざわざ口にしながら整理しているのに、那智はそんなの聞こえてないようで。モニター上の写真はさっさと消して、次のファイルを開いていた。
横から覗き見れば、辻岡の家族構成やこれまでの経歴などが事細かに記されていた。



