「けど、極秘の依頼だってわかってたはずだろ」
チクリと指摘してやった。それは店の奥に潜んでいるだろう第三者に向けての苦情。動揺したように理沙の目線が宙を彷徨う。
「彼なら大丈夫よ」
「根拠は?」
「大丈夫だから、大丈夫」
「そんなんで安心できるかよ。言えよ。どこのどいつだ?」
俺に問い詰められ、理沙は目を伏せ、ふてくされたように軽く唇を突き出した。だけども堪忍したように、その口を尖らせたまま、第三者の名を口にした。
「良治(よしはる)」
「はっ?」
「だから、西山良治」
「えっ? マジか、嘘だろ?」
「あんたが言えって言ったんでしょ?」
「いや、そうだけど。いや、そんなの信じらんねぇし。冗談なんだろ?」
「冗談なんか言って何になるの? そんなに信じられないなら、ここに呼ぼうか?」
言って、俺の返事を待ちもせず、理沙は店の奥へと向かう。
チクリと指摘してやった。それは店の奥に潜んでいるだろう第三者に向けての苦情。動揺したように理沙の目線が宙を彷徨う。
「彼なら大丈夫よ」
「根拠は?」
「大丈夫だから、大丈夫」
「そんなんで安心できるかよ。言えよ。どこのどいつだ?」
俺に問い詰められ、理沙は目を伏せ、ふてくされたように軽く唇を突き出した。だけども堪忍したように、その口を尖らせたまま、第三者の名を口にした。
「良治(よしはる)」
「はっ?」
「だから、西山良治」
「えっ? マジか、嘘だろ?」
「あんたが言えって言ったんでしょ?」
「いや、そうだけど。いや、そんなの信じらんねぇし。冗談なんだろ?」
「冗談なんか言って何になるの? そんなに信じられないなら、ここに呼ぼうか?」
言って、俺の返事を待ちもせず、理沙は店の奥へと向かう。



