「お前こそ、何がわかるってんだよ?」
ついムッときて言い返せば、
「悦子と辻岡は恋人同士だった。こう考えると全部がしっくりくる」
それとなく話題を逸らされた。そして真面目くさった顔のまま淡々と続ける。
「初音が言ってた『辻岡は女遊びが激しかった』ってのは嘘だった。辻岡は女の誘いをさらりと躱していた」
「だから、慣れてたんだって。悦子の同僚が言ってただろ。だし、職場の女に手ぇ出したら色々面倒だから、プライベートでヤりまくってたんじゃね?」
「やだ先輩。表現がお下劣だわ」
男臭い声のくせにおどけた女口調で言い、可愛らしく肩を竦める。
「先輩とか言うな。お前の先輩じゃねぇし。てか、二人が恋人同士だと仮定して、どの辺がしっくりってんだよ?」
「大切な人が罪を犯そうとしているなら止める。それが叶わなくて泣く。だけど、その大切な人が犯してしまったなら庇う」
「庇われた辻岡が、今度は悦子を庇おうとして、一人、罪を被って姿を消した」
そう自分で続けて、なるほど、と後からじわじわ納得が込み上げる。
ついムッときて言い返せば、
「悦子と辻岡は恋人同士だった。こう考えると全部がしっくりくる」
それとなく話題を逸らされた。そして真面目くさった顔のまま淡々と続ける。
「初音が言ってた『辻岡は女遊びが激しかった』ってのは嘘だった。辻岡は女の誘いをさらりと躱していた」
「だから、慣れてたんだって。悦子の同僚が言ってただろ。だし、職場の女に手ぇ出したら色々面倒だから、プライベートでヤりまくってたんじゃね?」
「やだ先輩。表現がお下劣だわ」
男臭い声のくせにおどけた女口調で言い、可愛らしく肩を竦める。
「先輩とか言うな。お前の先輩じゃねぇし。てか、二人が恋人同士だと仮定して、どの辺がしっくりってんだよ?」
「大切な人が罪を犯そうとしているなら止める。それが叶わなくて泣く。だけど、その大切な人が犯してしまったなら庇う」
「庇われた辻岡が、今度は悦子を庇おうとして、一人、罪を被って姿を消した」
そう自分で続けて、なるほど、と後からじわじわ納得が込み上げる。



