「ねぇ、小春川さんと律矢…確実に何かあったでしょ?」


「えっ?」


ある日のお昼休み。


ほんのり暖かい陽気に誘われて、中庭でお昼を食べることにした私と眞田さん。


ベンチに腰掛けて、お弁当を食べ始めた途端…眞田さんから飛んできた質問。


私は、瞬きを繰り返した。


「だって…ここのところ、律矢…小春川さんに朝の挨拶してるでしょ?しかも、毎朝…小春川さんのところに来てるよね。」


「う、うん…。」


「律矢って、今までは女子から挨拶されたら返すばかりだったんだよね。でも、小春川さんには律矢自身から声掛けてるからさ。あれ?って思ってたんだ。」


えっ、そうなの…?


水城君、どんな女の子とも気軽に“おはよう”って自分から挨拶をしていそうな印象があったのに…。


違ってたのか…。


意外な気がして、ビックリしてしまった。