うぅ……。


共学、とてつもなく憂鬱だ…。


だけど、お父さんだって仕事の都合だから、どうしようもないわけだし…


あまり、お父さんたちの前で落ち込んでばかりいるのも悪いよね…。


女の子がいないわけじゃないんだし、今度の学校でも…また仲良しになれる女の子と出会えるといいな…。


うんうん、そうだよ。


あまり悲観的になっちゃダメだよね。


そもそも、男の子たちとは…そんなに話したりすることもないかもしれないよね…。


男の子に対する苦手意識は、ひとまず…隅に置いておこう。


残り少ない、今の女子校ライフを有意義に過ごして、それから…引っ越しの準備も始めなくちゃ…。


あ、それよりも先に…まずは明日の課題を終わらせないと!


目の前のことを、一つずつ…こなしていかなくちゃいけないよね…。


ガバッとベッドから起き上がった私は、机に向かう。


バッグから取り出したノートを開いて、前向きな気持ちで課題に取り組み始めた。


まさか…


転校前日から、早速…ある男の子と関わることになるなんて…


今の私は知る由もない。