「私、水城君が日誌を書き終わるまで待ってる…。」


「だ、だけど…」


「ダメ…かな?」


俺を見ながら不安げに訊ねる小春川に、首を横に振る。


「いや、ダメなんかじゃないよ…。帰るのが少し遅くなっちまうと思うけど、大丈夫?用事とか…ない?」


「うん…。」


小さく頷く小春川に、ドクンと鼓動が波打った。


今の、一連の言葉や仕草…可愛すぎだろ。


心臓が、小春川に聞こえてしまいそうなぐらい大きな音で動く。


ドキドキというよりもバクバクといった感じだ。


日直の仕事が終わるまで小春川が待っててくれるとか…


かなり、嬉しいんですけど。


ニヤケずにはいられない。


よし、放課後になったら、さっさと日誌を書き上げよう。


そして、再告白をするんだ…。


頬が少し赤い小春川を真っ直ぐ見つめた。