「あの日以来、律矢君…私と遊んでくれなくなっちゃったんだよね。カラオケ誘っても断りの返事ばかりだし。」


その言葉に、両側の女の子二人も共感するように頷く。


「あー、私も!この前、お茶誘ったけど断られちゃった。」


「っていうか、このところ…女子からの遊びの誘いは断ってるみたいなんだよね、律矢君。」


そう言えば、水城君…女の子にカラオケとかお茶しよう…って、誘われてるの見たことあるけど、その度…やんわりと断ってる。


でも、冷たい態度をとると女の子たちが過剰に騒いじゃうから、遊びの誘いに乗ってたんだよね…?


どうして、断り始めたんだろう…。


疑問を抱いていると、水城君とキスしていた女の子が眉をしかめた。


「どう考えても、原因は小春川さんだよね。」


「えっ…」


「小春川さんが転校してきてから、律矢君…小春川さんと一緒にいることが多いんだもん。休み時間やお昼休み、それに放課後も…。」


女の子の冷たい視線が私に突き刺さる。