「その可愛い反応、ひょっとして…プレゼントを検討してるのは本命チョコ…だったりする?」


ニンマリとした笑みを浮かべる眞田さんに、さ心臓が勢いよく跳ねる。


「あっ、いや…あの……友達として、いつもお世話になってるから、かっ…感謝を込めてというか、そんな感じで…」


友達でいてくれてる水城君に感謝の気持ちでいっぱい…っていうのもあるけど、一番の理由は好きだから。


でも、その本音を眞田さんに言うのは恥ずかしくて、心の中に留めてしまった。


「ということは、友チョコかぁ…。そうなると、律矢の春は…まだ先になりそうかな…。」


「えっ…?」


「あっ、ううん…こっちの話!気にしないで?小春川さん…チョコを渡すかどうか検討中の段階なのに、私が色々と先走っちゃっただけだから。」


「う、うん…。」


先走った…っていうのは、どういう意味なんだろう…?


よく分からないけど、気にしないで…って言われたし、深く考えない方がいいのかも。