「わ、私も……」


「えっ?」


「私も、水城君といっぱい話したい…。自然に話せるように頑張るので、あのっ…これからも宜しくお願いしますっ…!」


迷わず、言葉を口にした私。


立ち止まってガバッと頭を下げた。


どんなに緊張しても、上手く話せなくても、ぎこちない表情になっちゃっても…


それでも、たくさん会話を重ねたい。


そして、私も…水城君のこと、もっと知りたい。


今は、男の子への苦手意識がなくなるまでの、期間限定の友達だけど…


いつか、友達以上になれたらいいな…って思うから。


水城君と、両想いになりたい…。


心の中で希望を抱きながら、ゆっくり頭を上げると、水城君の優しい笑顔が目に映る。


「こちらこそ、よろしくな。」


その言葉に、胸がいっぱいになってしまった。