西村さんは、受験を成功させた。

嬉しい反面、これで彼女が塾を辞めてしまうのではないかと不安になった。

塾を続けるかを聞けば、西村さんは泣き出した。

彼女は嬉し泣きだと言ったが、本当なのだろうか。

馬鹿な俺には西村さんの気持ちがわからなかった。

西村さんは受験が終わり、塾には来なくなった。

そんな時、岩瀬真美と二人になった。

なんとなく彼女の気持ちには気付いていた。

だけど卑怯な俺は知らないふりをした。

きっと、真美も傷つけた。

やっぱり俺は最低だ。