「受験、頑張れよ」

「はい」

受験が迫っていた。

あの雨の日から私は決めていた。

合格して、塾をやめると。

最後だからいいですよね

「先生、今までありがとうございました。それじゃ」

静かにドアを開ける。

先生、さようなら。

私は受験を成功させた。