未完成な小説たち。



「おもっ…」

腕が痛い。でも、これをどうおろすかが問題だ。

失敗すると、ぐちゃってなるし…


私は、分けて持って行くことを諦めて理科室へと足を運んだ。



ノートで前が見えなくて、歩くのが難しい。

ーーードンッ


「うわっ」


誰かとぶつかって、バランスを崩しそうになる。


「すみません…」


「持つ」

え?

「だから持ってあげる」

顔を見ると、汐田君がいた。

待て、花ちゃんに関わったら駄目って言われているんだ!

でも、それは本当に正しいことなのかな?