未完成な小説たち。



「で、お前…ハーフか?」


李九が真顔になって聞いてくる。さっきまで賑やかだったのが、嘘のように静かになった。


「バリバリ日本人ですよ!」


「違う、ヴァンパイア・ハーフなのか?」


ヴァンパイア・ハーフ?何を言っているんだこの人。


「なんのこと「違うよ!悠ちゃんは…」


「誠、こいつをかばうな」


「でも…「まこっちが信じたいのは分かるが、この匂いは確かにハーフじゃん」


雨乃まで、悲しそうな目になっている。
ヴァンパイア・ハーフとは一体…