未完成な小説たち。


諒side


悠ちゃん、

明らかにおかしいよ。


悠ちゃんの匂いがヴァンパイアの匂いと違うし、あんなに体力ないなんて…


悠ちゃんからする甘い匂いは誘惑されているような気がして、ぼーっとしてしまう。




もしかして、悠ちゃんは……


ハーフ?


「なー、まこ!聞いている?」


「えっ、悠ちゃん何?」


「だから、この使い方教えて!」

ほっぺを膨らましながら、腕組みをしている。



「これは魔法販売機って言って、このMGCカードを使うんだよ!」



「ん、了解☆にしても、自動じゃないんだね」





…気のせいだよね


悠ちゃんがハーフにならない。


いや、なって欲しくない。



あんな辛い思いをするなら…



「これ何味?」


「ウサギの血だと思うよ」


「うぇぇぇぇ」





僕は信じたくない。






諒side end