「俺な、強いところに入って、強くなりたいねん!」

ハルらしい答えだと思った。


「俺は…自分を試したい。全然力のない俺はどこまで出来るのか知りたい。」


「むほほ、じゃ次はのー…


お前達は一生を、命を懸ける事ができるか?」




命を懸ける?死んでも戦えという意味か?


「そんなの当たり前やで!」


「同じく。」


なにがあっても、逃げない。


「トウマ」


「はい、けんさん。

カナ、ハル残念ながら失格だ。

命を懸けることは駄目だ。

いざとなったら、逃げる道も選ばなければならない。」


悲しそうな目をする、トウマさん。


過去に何かあったのだろうか?


どうして、そんなに辛い顔をするんだ?