「…セーフ?」


息を整えていると


「バーカ、遅刻やで。」


と、頭を思いっきりぐいっと押され、そいつを睨む。


「わりー、わりー、カナちゃん☆」



こいつは、俺の親友であり腐れ縁の桐島ハル。関西弁なのは、小学生の頃に転校してきたからだ。


「俺は、カナ“くん”だ!てか、ハルも遅刻だろ?」


「イェス!」


ハルは俺と行きピッタリ。好きな場所も、好きな食べ物も、今日みたいに同じギルドで遅刻するのも。