「いちごちゃん。おはよう」

ニコッと笑うと、教室が黄色い歓声で一杯に。

「先輩、どうしたんですか?」


「二つ用があって来たんだけど、まず一つは…はい、これ」

先輩の手には、私の大事なキーホルダー。

「昨日から探してたんです!ありがとうございます!」

「いえいえ、もう一つは…」

先輩が手で「こっち来て」としたので、行くと耳元で

「いちごちゃんに会いたいなーと思って」
と言って来た。

「じゃ、またね。いちごちゃん」

「あ、はい!」