「クラの場所はこの辺なの。かばんとか全部、この近くに置いてね」

「あ、はい」

「うん、じゃあまずは自己紹介かな。もう一人のクラの子を呼んでくるね」

吉永先輩は俺の袖を離した。

先輩が誰を連れてくるか、もちろん俺にはわかっていた。

もう胸がドキドキし始めた。