俺は我慢できなくなって、先輩を後ろから抱きしめた。

先輩のぬくもりがはっきりと伝わってきた。

「先輩、大好きです。死なないでいてくれて、よかった」

先輩は涙声で言った。

「いいの? 私は、勘違い自殺願望女なんだよ?」

「何だって構わない」

俺は先輩を一層強く抱きしめた。

「ただ……愛させろよ……」