病院に着いた。

しばらく待った後、診察室に通された。

医師は俺の左手を見ると、顔をしかめた。

「これは……ひどくやっちゃったね」

その手は、自分のものとは思えないほど腫れ上がっていた。

「何したの?」

「ボールがぶつかったんです」

「よっぽど変な当たり方だね……」