愛させろよ。

みんなでぞろぞろとホールを出た。

俺のと桐谷先輩のと二つ楽器を持って、黙々と歩いた。

少ししたとき、誰かが俺を呼んだ。

「おーい、相原ー!!」

この野蛮な声……

「ああ、長瀬!」

「久しぶりじゃん。これ、吹奏楽部軍団?」

「うん」