愛させろよ。

急速に曲はテンポを上げ、旋風のように去った。

桐谷先輩が俺を見やり、かすかな笑みを浮かべた。

涙に濡れた顔で、堤先輩は最後の一振りをした。

俺たちは、ざっと立ち上がった。

伊藤先輩が声を震わせる。

「ありがとうございました!」

俺たちも続く。

「ありがとうございました!!」

緞帳がゆっくりと降りてきた。

俺たちの舞台は、終わった。