「ふんわりふわふわ、みんなの癒し! 吉永、茉莉花先輩!」

「えーん……ぐす、ぐす……」

茉莉花先輩は、さっきから目をこすりっぱなしだ。

小さな肩を震わせ、泣きに泣いている。

引退って、そんなに悲しいのか。

まだ入部したばかりの俺には、よくわからない。