一曲目、二曲目と、舞台はつつがなく進行した。

高三紹介のときになって、俺は初めて客席を見た。

うわ、多……!

たくさんの座席はほぼ満席で、黒い頭がびっしりと並んでいた。

先輩方が言ってたのって、こういうことだったのか……!