愛させろよ。

打楽器は、かなり多くの数があった。

やっとのことで、木琴やら鉄琴やらを運び出し終わった。

「ありがとう。あとはパーカスだけでできるから」

そうパーカッションの先輩に言われるとすぐ、俺は桐谷先輩のもとへ戻った。

「相原、お疲れさま……私たちもそろそろ行くわよ」

「そうですね」

楽器のケースを提げて、俺と先輩は音楽室を出た。