指揮者が礼をして退場した。

舞台がさっと暗くなって、みんな座る気配がした。

二人の女子が前に出てきて、スポットライトを浴びながら司会をした。

俺はあの彼女のことばかりを考えていて、よく聞いていなかった。

気づけば、二曲目が始まっていた。