その夜、俺はプレゼントを選んだ日に桐谷先輩から言われていたことを思い出した。

便箋を前にしてしばらく考え、俺はペンをとった。

「吉永茉莉花先輩へ。

先輩はすごく親しみやすくて、安心していろいろ聞けました。

いつも笑ってて素敵でした。

俺にもたくさん話しかけてくれて嬉しかったです。

先輩が引退するのは寂しいですが、がんばります。

今までありがとうございました。

相原啓介」