愛させろよ。

また沈黙が訪れた。

今度は俺が、それを破った。

「あの、先輩……今日は、何があったんですか?」

俺から聞くのは辛かったが、これは聞いておかなければと思った。

先輩は、少し経ってからぽそりと言った。

「……たまに、ああなるのよ」

言葉を選ぶようにして、先輩はゆっくりと続けた。

「息がね、吐けなくなるの」

先輩の瞳の緑が揺れた。

「まさかあのタイミングでなるなんて……」