ミーティングが終わってすぐ、桐谷先輩がつつっと寄ってきた。

「ねえ相原」

「はい」

「今日からは練習がガチになるから覚悟した方がいい」

「あ、はい」

「吉永先輩はわからないけど、伊藤先輩とか堤先輩は目が血走ると思う。迷惑かけちゃだめよ」

ん……?
俺、そんなに迷惑かけそうに見えるか……?

俺の心の声が聞こえたように、桐谷先輩は言った。

「別に相原が不真面目だって言ってるんじゃないのよ。毎年一年生にはこう言うことになってるの」

「そうですか。よかったです」