愛させろよ。

先輩は、ばら色の頬を見せて言った。

「忘れたほうが……いいの?」

俺はもう、顔から火が出そうだった。

「いや、そういうわけじゃ……うわあ何言ってんだ俺」

先輩はゆっくりとうつむいて、小さくつぶやいた。

「ありがとう、相原」

俺たちは、それからしばらく無言で歩き続けた。