塾講師の禁止事項




「 ご馳走様でした 」



お腹をさすりながら俺は言う。



「 よかった。たくさん食べてもらえて 」



空になったタッパーを片付けながら彼女は笑った。



「 美味しかったよ。
俺、あれ好き。卵焼き 」




ダシのやつは食べられないから、彼女の作った甘くてふわふわの卵焼きがすごく美味しかった。



「 ほんとー?前に亮太くんがダシは嫌いって言ってたからさ 」

「 よく覚えてんな。
俺覚えてねーわ 」

「 へへ、まーねっ 」




もうすでに片付けは終わっていた。
だけど、なんとなく俺と彼女はそこから動くことなく話続けていた。



「 そういえば、バイトどうなの? 」

「 なんの? 」

「 塾 」



バイトはいろいろ掛け持ちをしている。
塾っていっても週1のペースでしか行ってないんだけどね。