キャメル色のショルダーバッグを肩から下げ、俺は部屋を出た。
「 お疲れ様でしたー 」
塾長にさよならの挨拶を。
「 あ、お疲れー。
明日よろしくね 」
俺は頭をぺこりと下げ、塾から一歩足を出した。
自転車置き場の方へ歩き、自分の自転車を探す。
いや、探すほど自転車の数はないんだけど。
自分の自転車を見つけ、鍵をさす。
キャメル色のショルダーバッグを籠に入れ、サドルに跨ぐ。
家からは自転車で15分〜20分程度。
最近になっては、家までのこの時間がものすごく怠い。
ものすごく。
自転車を漕ぎ始めると、生暖かい風が頬にぶつかる。
もう夏だなぁと1人で実感しながら、現在、自分が1人暮らしをしているマンションへと向かった。

