塾講師の禁止事項




「 なに照れてんの? 」



可愛いけど、意地悪したくなる。



「 照れてないっ! 」

「 絶対? 」




俺は顔を覗き込んだ。


彼女は目を大きく開いて顔を赤くした。
それと同時に、目が潤い始める。

そして下を向いた。




「 嘘だよ。ちょっと意地悪したくなったの 」

「 馬鹿!亮太くんの馬鹿! 」




拗ねてる彼女も可愛いです。





「 てかさー、そろそろ呼び捨てで呼べないの? 」




切符を買うため、大人二人のボタンを押す。




「 無理 」

「 え、なんで 」

「 ...恥ずかしい、から 」




二年も付き合ってて恥ずかしいのかよ、と心の中でツッコミながら、切符を一枚渡す。




「 ありがと 」

「 どういたしまして 」

「 お金、払う 」




彼女は鞄の中から財布を取り出した。