「 神谷先生 」
ブースから顔を出し、座っている俺を見下ろす教室長。
「 どうだった?優ちゃん 」
「 結構良かったですよ。
やり方さえ分かればすぐ解けてましたし、少し難しい問題もやらせてみたんですけど出来てました 」
教室長は口角をあげると「良かった良かった」とご機嫌でブースから離れた。
教室長は、いつも真剣に生徒と向き合っている。
もちろん、バイトの俺らにも、正社員として働いている人にも。
宿題をやってこなかった生徒がいたら怒るし、講師をしている自分たちが何か失敗をしてしまったらもっと怒る。
でもそれが、生徒にとっても講師にとっても接しやすくて優しい教室長だ。
俺的には上手く行った今日の授業。
その授業を思い出しながら、自然と笑みがこぼれた。

