「 優の母です 」
綺麗なお母様が深々とお辞儀する。
綺麗だけど厚化粧じゃないんだよなあ。
「 今日、優ちゃんの担当をさせていただくことになりました、神谷と申します 」
俺もお辞儀する。
「 この子、塾が初めてなうえに、人見知りなんです 」
ほう、人見知りか。
俺は優ちゃんを見る。
確かに、さっきから下ばっかり見てるな。
「 ご迷惑を沢山お掛けすると思いますが、よろしくお願いします 」
あー、このお母様絶対いい人だわ。
うん、俺にはわかる。
いい人。
「 いえいえ。こちらこそよろしくお願いします 」
二度目のお辞儀をし終わった後、教室長を見る。
教室長は俺に頷いた。
そういうことね。
「 じゃ、優ちゃんいこっか 」

