廊下にいたのは、見知らぬ少年だった。名札の色を見て、一学年上だと分かった。
少年は、バツの悪そうな表情で、音楽室へと入ってきた。
私は途方に暮れ、泣き出しそうになっているのを必死に堪えて突っ立っていた。
できれば、少年にそれ以上こちらへ近づいて欲しくなかったが、そんな台詞を伝えることもできなかった。
少年は私のすぐ傍まで来た。
私は、既に罪悪感にすら発展していた羞恥心に苛まれ、少年の顔を直視できず、俯いて唇を噛み締める。
また、馬鹿にされるのだ。
心の中なんて見えないだろうに、その時の私は、まるで自分の中の愚かしい妄想まで、この少年に見透かされてしまったかぐらいの勢いで、絶望していた。
少年は、バツの悪そうな表情で、音楽室へと入ってきた。
私は途方に暮れ、泣き出しそうになっているのを必死に堪えて突っ立っていた。
できれば、少年にそれ以上こちらへ近づいて欲しくなかったが、そんな台詞を伝えることもできなかった。
少年は私のすぐ傍まで来た。
私は、既に罪悪感にすら発展していた羞恥心に苛まれ、少年の顔を直視できず、俯いて唇を噛み締める。
また、馬鹿にされるのだ。
心の中なんて見えないだろうに、その時の私は、まるで自分の中の愚かしい妄想まで、この少年に見透かされてしまったかぐらいの勢いで、絶望していた。
